Home>免震構造・制振構造の応援団

 免震構造・制振構造の応援団


 実大免震試験機 E-Isolation は、京都大学、東京工業大学、一般財団法人免震研究推進機構の共同研究により開発されました。この研究は、 2021 年に公募された戦略的イノベーション創造プログラム (SIP)「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」分野における「高精度荷重計測機構を有する動的試験機を活用した解析法の開発」に応募して採択されたものです。
 2022 年 3 月より大型動的試験機技術の開発を進めることと併せて、社会実装として検証用試験機の共同利用施設としての活用を目指して、実大免震試験機の製作・建設を進め、2023 年 3 月に兵庫県三木市の E-Defense の南の隣接地に完成致しました。
 2023年4月から東京工業大学が所有し、同大学から委託を受けて免震研究推進機構が運用を担っています。免震研究推進機構は、免震構造・制振構造の世界トップレベルの研究教育基盤づくりに貢献するため、実大免震試験機の活用を促進し、今後さらに普及が進む免震部材・制振部材の飛躍的な発展と確かな品質確保に努めます。
 免震構造・制振構造には、一般社団法人日本建築学会および公益社団法人土木学会の強い牽引があり、この実大免震試験機の実現には、一般社団法人日本免震構造協会の活動の大きな寄与があります。同協会はシンポジウム「設置が望まれる実大動的加力装置」(2015)の開催以来、日本建築学会、土木学会などの多くの学協会と共に実大試験機の必要性を内外に発信してきました。2000 年には「免震部材 JSSI 規格」が発行されていますが、 実大免震試験機の設置により、国内で実大動的試験が可能になることから、これを改定して「免震・制振部材新JSSI 規格」が発行(2023)されています。今後は、日本建築学会、土木学会などの活動とともに、実大免震試験機の活発な利用促進に向けた応援態勢が期待されています。
 この研究は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム (SIP)「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」( 管理法人 : 国立研究開発法人防災科学技術研究所 ) によって実施されました。本研究にご協力いただいた内閣府、国土交通省、文部科学省、防災科学技術研究所をはじめとする関係者の皆様に深く感謝いたします。実大免震試験機の設計・建設から今後の運営のために、基金を拠出していただいた企業、および、会員として試験機の積極的利用と将来の拡張の応援をしていただいている、デべロッパー、設計事務所、建設会社、メーカーなど多くの企業の皆様に心よりお礼申し上げます。
高橋良和、竹内徹、吉敷祥一、米田雅子、篠崎洋三、梶原浩一、和田 章
大成建設株式会社
日鉄鋼構造株式会社
倉敷化工株式会社
関電プラント株式会社
一般財団法人免震研究推進機構
株式会社構造計画研究所
株式会社熊谷組
株式会社共和電業
田中義幸公認会計士事務所
三菱重工機械システム株式会社
黒沢建設株式会社
向構造設計室
小澤英明法律事務所
日鉄エンジニアリング株式会社  
扶桑機工株式会社
株式会社コイズミ
一般社団法人日本免震構造協会

This work was supported by Council for Science, Technology and Innovation (CSTI), Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program (SIP), Enhancement of National Resilience against Natural Disasters (Funding agency: National Institute for Earth Science and Disaster Resilience). All would like to express their deepest gratitude to all those who contributed to this research project including the Cabinet Office, the Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism (MLIT), the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (MEXT) of Japan and National Research Institute for Earth Science and Disaster Resilience (NIED). Next, endowment fund contributions of companies and membership fees from developers, architectural design firms, contractors, and makers strongly support E-Isolation's activity and future functional extension. From April of 2023, the E-Isolation became one of research facilities of the Tokyo Institute of Technology and has been operated by the Japan Seismic Isolation Laboratory.

試験施設運営委員会 委員紹介 (リスト一覧はこちら

新居 努 上田 博之 吉敷 祥一 郭 献群 黒川 泰嗣 桑 素彦
小板橋 裕一 小林 秀雄 近藤 明洋 榊間 隆之 佐野 剛志 沢田 研自
篠崎 洋三 杉浦 盛基 高橋 良和 高山 峯夫 田村 和夫 土橋 徹
中川 健太郎 中西 力 中村 昌弘 濱 智貴 林﨑 正伸 前川 利雄
味野 朋裕 宮原 貴昭 山中 昌之 山本 雅史 渡辺 厚 和田 章